他の観戦仲間について、彼は元々の友人だった。熱中するタイプで、気付くと一人で観戦に出向いていて、後日話を聞いてその回数や遠く遠征していたことに驚くこともあった。応援する姿も熱心というか純粋と言うか、当時から斜に構えて見るタイプだった自分は羨ましいような恥ずかしいような気持ちで見ていた。

前回書いた友人がどちらかというと敵役贔屓なのに対して、こちらの友人は王道主人公というか所謂エース、スターレスラーを好んでいた気がする。となると当然それぞれの贔屓同士の対戦が多くあり、見てる我々も大いに盛り上がることになる。ちょうど団体間の交流戦が始まった頃で、そうなると更に対立対決ムードが強くなり、それに煽られて楽しんでいた。

当初我々は主に男子の団体を見ていたが、徐々に女子の団体も盛り上がり、さらに交流戦という経験したことのない流れにはまっていた。（ぷろごん）